高血圧は、喫煙と並んで日本人の生活習慣病死亡に最も大きく影響する要因です。
血圧が高い状態が続く事で血管の壁に強い圧力がかかり、その結果、血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。
高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒過多)、運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされると考えられています。
日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインによると、診察室での収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上、家庭での収縮期血圧(最大血圧)が135mmHg以上または拡張期血圧(最小血圧)が85mmHg以上の場合は高血圧と診断されます。
高血圧と診断されたら、まずは生活習慣の見直しと改善を行います。具体的には減塩、肥満の改善、節酒、禁煙、適度な運動、ストレスのコントロールなどです。これらを行った上でも高血圧が継続する場合は、内服治療を開始します。